餌にしてやる!『オープンウォーター・サバイバル』

★★

原題は「THE WATERMAN」。海洋トラブルスリラー「オープン・ウォーター」とは全く関係がありません。なんだか酷く志の低い邦題ですが、作品自体はなかなかのクオリティーでした。

ストーリーはいたってシンプル、若い男女6人が乗ったクルーザーが沖でエンスト。たまたま通りがかった漁船に救助されるが、乗っていたのは殺人鬼で・・・

悪魔のいけにえ系スラッシャー映画。殺人漁師に攫われた6人は次々と残酷に殺されていきます。殺人鬼は漁師なだけあってタフ、主人公達もけっこうマッチョですが、いかんせん日々漁で鍛えてる漁師にはかないません。また、漁師が凶器として使う三つ又のでっかいフォークみたいなの(大型の魚を刺して引き揚げるやつ)は強力で手が出ない。さて、どうやって脱出するのか・・・。かなり生々しいグロ描写、爆発あり、アクションありの盛りだくさん。登場するヒロインは全員オッパイ露出、とサービス多め。主人公達はこの手のホラーにしては随分冷静で、前向きに立ち向かうところが、この作品のささやかな個性ですね。
驚くような展開はないけれど安っぽくはないので、この手のスプラッターな作品が好きな人には良い暇潰しになると思います。オススメです。

それにしても殺人漁師は人間を殺してカニの餌にしてるんだけど、ふつーのパック入りの肉を「これは人肉だ・・・」って言うのは、かなり言ったもんがちですね。