怪物達の喧嘩商売『モンスタートーナメント』

モンスター・トーナメント 世界最強怪物決定戦 [DVD]

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★★

過去の遺物として忘れ去られてしまったモンスターたちが、世界最強のモンスターを決める格闘イベント「モンスター・トーナメント」のために集められる。ミイラ男、レディ・バンパイア、フランケンシュタイン、ゾンビマン、サイクロプス、ウィッチ・ビッチ、スワンプ・ガット、そしてオオカミ男の8体がリングに上がり、どちらかが再起不能になるまで時間無制限、ギブアップなしの究極のデスマッチを繰り広げる。

最初の30分、いや20分は面白いんですよコレ。まずトーナメントの前に各地に棲むモンスター達のエピソードが語られるわけです。魔女狩りに追われたウイッチビッチ、軍が保管していた最強のゾンビマン、フランケンシュタインなどなど。彼らのほとんどは戦う理由を持ちトーナメントにのぞみます。まさに喧嘩商売(長期休載中)のような。このモンスターのバックグラウンドを語ってるうちが盛り上がりのピーク。戦いが始まってみれば、ほぼ普通のプロレス。それもそのはず、モンスターを演じてるのは本物のレスラーだそう。キン肉マン的なあってないようなルールなので、それぞれ自分の得意技を披露したりもあるけど、一番の大技が一回戦の一つ目巨人サイクロプスが放つ、目から怪光線。二回戦、決勝と進むに連れてタダのプロレスの試合になって行き、なにやら製作が飽きたんじゃないのか?と思わせるほどグダグダな結末を迎えます。

設定は面白いのでもう少しお金をかければ良い作品になったのではないかと思わせられる、惜しい作品でした。