メリーさんの電話

 小学生の頃から巨乳アイドルとして活躍する業の深い女優、紗綾が主演ということで借りてきたが、さて・・・。

あらすじ:女子高の空手部に所属している、美奈子(紗綾)とそのライバルの真由子(菊地あやか)達、10数名の部員達は強化合宿の為に山奥の合宿施設へと向かった。何事も無く終わるかと思った合宿だったが、部員の一人沙織(上杉奈央)が突然、発狂してしまう。その事件を境に一人、また一人と消えて行く部員達。美奈子は原因を探るべく、30年前に起きたという、ある事件の謎を調べ始めるのだが、圏外のはずの美奈子の携帯電話が突然鳴り響く…。恐る恐る電話に出た美奈子に受話器の向こうから『もしもし、あたしメリー、今、向かってる』と少女の声が聞こえて来る…。

出演者全員アイドル・男性出演者ゼロ、女子校の学芸会のようなホラー。主演の紗綾、空手部のホープって設定なんだけど、そんな巨乳の空手家がおるか!というような体。準ヒロインにAKBの菊池あやか。この子は「バツゲーム」でも非常に重要な役どころで出演してるんだけど、けっこう演技が出来ます。ただあんまり可愛くない・・・と思ってたらAKB総選挙では圏外とか。なるほど。
で、コレのお話は・・・メリーさん全然電話してこない!ホラーの定番、タイトルコールの前の一人目の犠牲者の時と、ラスト5分くらいにかけて来るけど。もうちょっとタイトル意識した演出したらいいのに。主人公達は降霊あそび「こってりさん」(なぜかこっくりさんじゃない)で、かつて哀しい死をとげたメリーさんを呼び出してしまうわけなんだけど、このこってりさんする前から犠牲者が出てる謎については説明なし。脚本があまりにもテキトー。
こってりさんが呼び出したメリーさんは、なかなか極悪なビジュアルで、叫びながら斧をふりまわし追いかけてくるという、とんでもない怪物。追いかけてくるとき「クロックタワー」のシザーマンみたいに突然ワープして来ることもなく、フェアに走ってくるんだけど、あまりにも実体化し過ぎてて全く霊的でない・・・こうゆうオバケってもっと逃げた先にいきなり現れるくらいのことしてもいいんじゃないかな。
ラストはまんまブライアン・デ・パルマの「キャリー」のオマージュ?これオマージュなんて言っていいんか。紗綾か菊池あやかのファンで、出演している作品ならとにかく何でもいいから観たい!というレベルの人ならギリギリ楽しめるかも、オススメです。

「メリーさんの電話」、本編は全く怖くないんだけど「こっくりさん」を「こってりさん」に変えてるのが何やらすごく気味が悪い・・・やっぱり「こっくりさん」てヤバいのかな?