デンデラ

★★★ 佐藤友哉の同名小説の映像化。キャッチコピーは”姥捨山には続きがあった”出演は浅丘ルリ子をはじめとした全員老婆。若者は一切出てきません。

あらすじ:雪に閉ざされた山間の村。そこには70歳を越えた老人は山に捨てられるという慣わしがあった。70歳を迎えた斎藤カユは、山奥に捨てられてしまう。そこでカユは、年上の老婆たちに拾われる。彼女たちは山奥に“デンデラ”という共同体を作って生活していたのだ。カユが来て、デンデラの人数が50人となった事を機に、デンデラ創始者・三ツ屋メイは、かねてよりの計画を実行に移す事を決める。「私たちを捨てた村をぶっ潰してやる!」

と、いうあらすじを見てから鑑賞すると完全に予想を裏切られます! なぜなら、あらすじや宣伝では全く姿を現さないあるモノが老婆達の住む集落にやってきたことで話は急展開、この作品まさかの血みどろスプラッター映画となるのです。僕がこの「デンデラ」を観たのはTOHOシネマズでしたが、客席は浅丘ルリ子をはじめとしたベテラン女優のファンと思われる年配者ばかり。まさかこんな作品と思ってきた人も少なかったでしょう・・・。老婆たちと、村にやってきたあるモノとの戦い。姥捨山をテーマにしているので、ここで老人達が知恵で立ち向かうのかと思いきや・・・肉弾戦! 原作どおりなのかもしれませんがこの展開は全く想像を超えてました。70歳オーバーの老女達が武器を振り回し、そして血しぶきをあげながら死んでいく図は圧巻です。作品が面白いかどうかは別として、2011年を代表するカルト映画として観る価値はあるかと思います。僕はこういうマーケティングの匂いが全くしない作品好きですね。あくまで面白いかどうかは別ですが。スプラッターやカルト映画ファン、本格熟女好きの方にオススメです。ネタバレになりますが、僕はスプラッターシーンより冒頭での浅丘ルリ子の放尿シーンで心を折られかけました。