レディオオブザデッド

★★★　〜オブザデッド系です。今回は間違いなくゾンビ映画です。2009年公開で原題は「DEAD AIR」。主演は「悪魔のいけにえ２」や「マーダーライドショー」等のアレ系作品に多く出演するビル・モーズリー。

あらすじ：テロ現場で化学兵器により感染した人々が殺し合いを始め、ゾンビが大量発生。DJのローガンはラジオの生放送で住民に危険を知らせようとするが…。

コレはなかなかの良作。主人公ローガンは100万人のリスナーを持つ人気ラジオ番組のDJ。街中にゾンビが蔓延する中、知らずにラジオ放送。そのラジオの内容がヤバい。異常な被害妄想に悩む”パラノイア”の人達の相談を電話で聞くというみのもんた的な番組なんだけど次から次へと偏執的な相談者が現れる。牛肉の味がするキャットフードがどうしても許せないおばさんや、自爆ばかりする某宗教を憎むおっさん等。狂った相談者達との会話は、後の展開の暗示になってたりもしててなかなかいいセンス。ゾンビ自体は28日後系の全力ダッシュゾンビで、緊迫感はなかなか。ただし、特殊メイクなどはほぼ無しなのでうなり声がなければゾンビに見えない・・・。金的で悶絶していたのでゾンビかどうかも怪しい。〜オブザデッド系のなかではそこそこ独自性を出した作品だと思います。展開も地味だしディープなゾンビファン以外には勧め辛い作品ですが、無理にでもオススメするなら、ゾンビの造形が全くグロくない上ゴアシーンも全然ないので、食事をしながら観れるレベルのゾンビ映画を探している人にオススメです。

レディオ・オブ・ザ・デッド [DVD]