本当にいた!『トロール・ハンター』

★★★★ノルウェーの山の中には実際にトロールが棲んでいた!とい聞くからに怪しい設定から作られたフェイクドキュメンタリー。ツイッター映画クラスタでも、良作揃いの2012年作品のベスト10に選んでる人がちらほら見かける作品です。なにやら2014年にはハリウッドリメイクされるとかなんとか。

大学の放送研究会が取材するという体でのPOV、最初は森に棲む熊の被害を調べるという取材だったのが、いつのまにかトロールの取材に。ノルウェーには実はたくさんのトロールが棲息しており、政府がその存在を隠しながら保護しているとのこと。放送研究会の面々はトロール・ハンターであるハンス(オットー・イェスパーセン)と行動を共にすることでたくさんのトロールと遭遇することになるのです。

以下ネタバレあり

架空の生き物(たぶん)であるトロールの種類や餌や弱点などの生態を詳細に説明してくれるハンスと、半信半疑ながら実際に目の当たりにすることで信じていく放送研究会の面々。こーゆー全くのウソ設定って男子的でとても楽しい。ポケモンやこびとずかんに近い面白さを感じます。政府が存在を隠蔽していたトロールだけど、探さずともバンバン姿を現してくれる。また、POVのわりに手ブレも少なく見たいものを的確に映してくれるのはストレスがなくて良いです。車で逃げる際、バックミラー越しに猛追する巨大トロールを確認するシーンはド迫力!つーかそんなデカい生き物が隠れて棲むとか無理だから!・・・と思ったら、実際にノルウェーの首相が、自国の送電線網についての発言で「わが国にはトロールがおり、森には送電線を作る必要がどうしてもある」と確かに語ったとのこと!(その会見映像もエピローグで見れる)首相がユーモアあるのか、まるで空気が読めないのか、マジで言ってるのかわかんない・・・。何にしろ作品の着想はこの首相の発言からかな?



デカいのになると60m超え!(そんなアホな…)

トロール・ハンター」を観ると「進撃の巨人」の実写化もイケそうな気がしてきますね。まあ、あの作品は巨人による頭丸かじりが見どころなので国内で大予算組んで製作は無理でしょうが。