ゾンビになっても自己責任!『eXエックス』

★★★

新薬の臨床実験に応募した、4人の被験者たち。麻酔から覚めた彼らの肉体からは、奇妙なことにあらゆる外傷が消滅していた。彼らに投与された《B15》は、細胞を再生し元の状態《EX》に戻す薬物らしい。しかしその副作用は猛烈で、前タイプ《B14》の被験者は凶暴なゾンビに変身。隔離病棟では、傭兵部隊との壮絶な戦闘が続いていた。《B15》感染者の肉体には、どんな症状が現れるのか?ただ1人、《B14》実験を生き残った被験者の秘密とは?そしてついに、恐るべき真実が明らかになる…。

南アフリカのホラー作品。南アフリカを舞台にした作品は「ブラッド・ダイヤモンド」「ホテル・ルワンダ」「第九地区」等いくらでもありますが、南アフリカ製の映画はあまり観た記憶がありません。しかもホラー。期待して鑑賞しましたが、わりと標準的なゾンビ映画でした。

臨床実験の失敗によってゾンビ化した被験者達は人間を襲い、襲われた人間も更にゾンビになり暴れます。生き残ったメンバーはなんとか施設からの脱出を試みるわけですが・・・。臨床実験の目的や、外傷が消える謎などサスペンス要素があり、ラストには衝撃の真実が明かされるのですが、そこまでが随分長い。舞台が病院内に絞られているため映像に飽きが来る、またPOVでもないのに画面がかなり揺れるのでちょっとしんどいです。

赤黒く、牙が生えたゾンビのビジュアル、コントラスト強めの映像は良いと思うので、ちょっと惜しい。最近は「ゾンビ大陸アフリカン」なんてゆーアフリカを舞台にしたゾンビ映画が話題になったりしてましたが、南アフリカ製作のゾンビは初めてでした。南アフリカで今ゾンビ映画がどれだけ作られているのか知りませんが、今後も要チェックですね!

そういえば学生時代、治験バイトのお誘いはたくさんあったけど、こーゆー作品を見るとやっぱりやらなくて良かったなあ。いや、行った人はみんなちゃんと帰って来てたけどね。