バレエとババアの恐怖!『リヴィッド』

★★★

介護ヘルパーのリュシーは、かつて厳格なバレエ教師として名を馳せ、今は寝室で寝たきりの生活を送る資産家の老婦人ジェセルの邸宅に、秘密の財宝が隠されているという話を耳にする。リュシーは、ボーイフレンドのウィルと悪友ベンを誘い、夜中にジェセルの屋敷に忍び込むが、死んだはずのジェセルの娘アナが純白のバレエ衣装に身を包んで現れ、恐ろしい惨劇が始まる。

グロスプラッター「屋敷女」(2007)で長編デビューしたジュリアン・モーリーアレクサンドル・バスティロ監督コンビによる新作。

今回はフランス映画では珍しいらしいゴシックホラー。監督コンビへのインタビューによると今後も色んなジャンルの作品を考えているらしい。今作の製作前には「ハロウィン」「ヘルレイザー」製作のオファーもあったが頓挫したとか。

前作に比べてゴア描写は控え目だけど、暗闇で襲いかかるバレエダンサーや老婆のインパクトはなかなか強烈。古い屋敷・バレエと来ると「サスペリア」を彷彿とさせられるが、実際影響は大きかったらしい。こっちの方がスプラッターだけど。オッドアイ巨乳ヒロインのリュシー(クロエ・クールー)はムチムチしててメチャ可愛い(出産直後の撮影だったらしい)。リュシーと一緒に屋敷へ忍び込む仲間が少ないので次から次へと、というわけには行かないがみんな期待通りの惨死っぷり。特に顎を引き裂く描写にはこだわりがあるようで耐性ない人にはちょっとキツいかも。あんまり強烈なグロを期待すると肩透かしをくらうかもだけど、ゴシックホラー好きにはオススメです。