着信アリ

★★★★ けっこう久しぶりに「着信アリ」を観ました。まんま「リング」の設定を置き替えただけの作品だけど、「リング」シリーズの弱い部分がうまく調整されてて、二番煎じで終わらないなかなかの良作です。
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あらすじ:女子大生の由美(柴咲コウ)の友人、陽子の携帯電話に、陽子本人からメッセージが残されていた。3日後、陽子は携帯に残った着信時刻に、謎の死を遂げる。数日後、やはり自分からの着信を受けたケンジも転落死。やがて、由美の親友、なつみの携帯にも、なつみ本人からの着信が。由美は、同じように妹を亡くした男、山下(堤真一)と事件を追い始めるが、なつみもまた、予告通りの時間に無残な死を遂げる。そして、由美の携帯にも不気味な着信音が鳴り響いた…。(goo映画より)

リングの貞子にあたる「美々子」がけっこう何でもアリな霊で、三池崇監督ならではの意味がわからないけど迫力のあるホラー演出 (体のパーツの入った瓶・のぞき穴から針がジャキッ等)にうまくハマってて素晴らしい。「リング」のときに感じた、浅川は貞子の呪いをすぐに信じ込みすぎじゃないか?という違和感にしても、「着信アリ」は主人公の目の前であきらかな怪異が起きてドンドン人が死ぬので説得力も十分。「着信アリ」はモンスター美々子の誰彼構わず皆殺しににしてしまう理不尽さ、ラストの閉ざされた廃屋に一人で挑むという最悪のシチュエーションといい、和製ホラーの恐怖度としてはトップでしょう。「呪怨」の方が怖い、という意見もあると思いますが、呪怨の場合積極的にかかわらなければ回避出来るので一歩及ばないかなーっと。

気に入らない点もいくつか。まず堤真一演じる刑事 山下 が、あって数日の柴崎コウ演じる女子大生由美を下の名前で呼ぶのおかしくないか?そしてラスト。これは観た人にいろいろ意味を考えて欲しいという意図なんだろうけど、個人的にはあざとすぎると感じます。ラストは盛り上がったところで終わりで良かったような・・・。 僕は他人にホラー映画を見せるのが好きで、特に「着信アリ」はもう7〜8回は観てるけど、だいたいホラー苦手な人はこの作品をスッゲー嫌がる。ので非常に重宝してます。DVDとしては人物の音声が小さいため、聴き取れる音量にすると比例して効果音が大きくなる困った作り。ボロクソに批判する人も多い作品ですが、個人的に大好きな作品です。※ただし一作目に限る

そういえば、昔ホテルでアルバイトしていた時に、バイト仲間のケータイに2時間後の自分から空メールが来るという不気味な出来事がありました。まあ今でも彼jは元気にしてるみたいですが・・・
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